台湾水泥（台湾セメント、ＴＣＣ）は14日、トルコ市場の共同開拓に向け、地元企業のサンコーホールディングスと戦略提携を締結することを董事会で決議した。台湾セメントは今後、サンコー傘下のセメント事業買収、または出資を通じた経営権取得によって協力を進めることも検討している。詳細は11月にも決まるとみられている。15日付工商時報が報じた。
サンコーホールディングスは紡織、エネルギー、セメント、不動産関連など幅広く事業を展開しており、うち600万～700万トンの生産能力を有するセメント事業は欧州において中堅メーカーの地位にある。
欧州のセメント市場は高度に成熟しており、価格水準が高いため、ほとんどのメーカーが黒字を達成しているという。台湾セメントはこうした状況を好感して進出を決めたもようだ。
