中華経済研究院（中経院、ＣＩＥＲ）が３日発表した６月製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は58.3で、前月比0.2ポイント上昇した。「景気拡大」を示す50以上は27カ月連続となり、過去最長を更新した。４日付経済日報などが報じた。
呉中書院長は、「新規受注」や「生産高」の拡張ペースから、製造業の成長エネルギーが見て取れると指摘。一方、米中貿易摩擦については、台湾に与える影響は大きくなく、転注効果が期待できるが、今後貿易障壁の構築が世界に拡大した場合、輸出主導の台湾は必ず打撃を受けると述べた。
６月のＰＭＩを構成する主要５項目のうち、▽新規受注、61（前月比4.8ポイント上昇）▽生産高、61（1.4ポイント上昇）▽サプライヤー納期、60.2（１ポイント上昇）──が上昇した。一方、原材料在庫は54.6で前月比4.5ポイント下落、雇用は54.9で1.6ポイント下落した。
業種別では、▽交通設備、55.5（前月比１ポイント上昇）▽電力・機械設備、61（１ポイント上昇）▽基礎原材料、56.8（0.2ポイント上昇）──が上昇した。一方、▽化学・バイオ医療、52.7（2.4ポイント下落）▽電子・光学、60.5（1.4ポイント下落）▽食品・紡織、53.6（1.1ポイント下落）──は下落した。
製造業全体の「今後６カ月の景気見通し」指数は60.8で前月比2.5ポイント下落した。
６月の非製造業総合指数（ＮＭＩ）は54.7で前月比１ポイント上昇した。「景気拡大」は16カ月連続となった。
