インターネット経由で主にスポーツ番組を配信している愛爾達電視（ＥＬＴＡ）は、サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会の中継を標準画質（ＳＤ）で無料開放し、高画質（ＨＤ）の顧客増加につなげる成果を上げている。４日付経済日報が伝えた。
ＥＬＴＡは今回、Ｗ杯ロシア大会の放映権を２億台湾元（約７億2,000万円）で獲得した。しかし、開幕初日にオーバー・ザ・トップ（ＯＴＴ）方式によるインターネット配信に同時に15万人以上がアクセスした結果、画像がストップするなどのトラブルが起き、返金要求が急増するなど、開局以来の危機を迎えた。
これを受け、ＥＬＴＡは画像品質の向上に努める一方、Ｗ杯中継をＳＤで無料開放した。無料開放後、メディア・オン・デマンド（ＭＯＤ）方式とＯＴＴ方式によるＨＤでの有料視聴顧客が増え、１日当たりの視聴者数は最高で延べ325万人を数えた。スマートフォンでの視聴回数は延べ１億回達成が目前に迫った。
