鴻海精密工業が新北市土城区の頂埔工場と虎躍工場で派遣社員15～17人を解雇するとの観測が浮上した。これについて同社は５日、契約期間満了による一部派遣社員の離職は事実とした上で、派遣会社に対し労働基準法（労基法）に基づき労働者の権益を守るよう求めたと説明した。また、影響を受けるのは少数で、正社員の大規模な人員整理計画はないと強調した。６日付経済日報が報じた。
スマートフォン大手の宏達国際電子（ＨＴＣ）が今月２日、桃園工場の従業員1,500人を９月末までに解雇する計画を明らかにして以降、業界ではハイテク企業の人員整理が話題となっている。
鴻海についても、今月３日に一部派遣社員が解雇手当を受け取り離職するよう求められたとの観測が伝えられ、大量解雇の可能性があるとの情報が広がっていた。
一方で鴻海は、インダストリアル・インターネット（産業のインターネット）、人工知能（ＡＩ）分野を中心に世界各地で引き続き優秀な人材の獲得を進めている。
