行政院主計総処が５日発表した６月の消費者物価指数（ＣＰＩ）の前年同月比上昇率は1.31%と、過去５カ月で最低となった。燃油費が前年同月比で22.8%上昇と大幅に上昇。ガス費用も7.5%上昇、外食費は2.18%上昇と過去38カ月の最高となったが、野菜・果物価格の大幅な下落により相殺された。６日付工商時報が報じた。
主計総処の調査によると、６月の小売市場における果物価格は▽バナナ、前年同月比48%下落▽パパイヤ、40%下落▽オレンジ、38%下落▽パイナップル、24%下落──と軒並み大幅下落。このほかライチ、マンゴー、スイカも10%以上下落した。
なおコメ、鶏卵、豚肉など重要民生物資17品目のＣＰＩは前年同月比3.33%上昇し、過去40カ月で最高だった。主計総処は、昨年、鶏卵から基準値を超えるダイオキシンが検出される事例が発生し、価格が大幅に下落したことが主因と指摘した。
一方、農産物や工業原料、原油価格の世界的な相場上昇を受け、輸入物価指数の前年同月比上昇率は9.98%と過去８年１カ月で最高を更新。卸売物価指数（ＷＰＩ）上昇率も6.65%と過去８年で最高を記録した。
