台湾機械工業同業公会（ＴＡＭＩ）は９日、台湾の上半期の機械設備輸出額が前年同期比15.9％増の136億2,000万米ドルで、過去最高だったと発表した。台湾元安の関係で、台湾元建ての伸び率は11.4％だった。６月も前年同月比18.1％増の23億8,000万米ドルで、月次ベースで過去３番目に高かった。10日付工商時報が伝えた。
輸出好調は中国向けの需要が旺盛なことが主因だ。ＴＡＭＩの王正青秘書長は「米中貿易戦争で中国企業や米国企業の投資は模様眺めムードだが、機械設備の需要は存在する」と述べ、通年の輸出額は280億米ドルに達する可能性があるとした。
特に上半期は中国向けが22％、最終的に中国向けとなる部分が多い香港向けが45％の伸びを示した。このほか、米国向けが15％増、日本向けが23％増だった。ただ、東南アジア向けは不振だった。
