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マネーサプライ、5カ月連続ゴールデンクロス


ニュース 金融 作成日:2018年7月24日_記事番号:T00078311

マネーサプライ、5カ月連続ゴールデンクロス

 中央銀行(中銀)が23日発表した6月の通貨供給量(マネーサプライ)統計によると、株式市場への投資待機資金の指標となるM1B(現金通貨と預金通貨)上昇率は5.9%と前月の6.35%から0.45ポイント下落した。ただ、M2(M1Bと定期性預金など準通貨の合計)の伸び率は4.1%で、M1Bの伸びがM2を上回り、5カ月連続で株式市場に有利とされる「ゴールデンクロス」の状態を維持した。24日付経済日報が伝えた。

 中銀によると、M1Bの伸び鈍化は主に普通・当座預金が定期預金に預け替えられたためだ。企業の債務償還で当座預金が減少したことも一因。M2の伸びは過去1年半で最高となった。

 米中貿易戦争を受け、台湾株式市場では外国人が6月に18億8,400万米ドルを売り越し、個人投資家の心理にも影響を与えた。ただ、中銀担当者は「6月の金融市場変動で、台湾株の売買代金が膨らむ中、一部の個人投資家は押し目買いを入れているのではないか」と指摘した。

 外国人も台湾株を売却した資金を引き揚げず、台湾元建て口座にプールしているもようで、外国人の台湾元建て口座残高は過去3カ月で最高を記録した。