欧州委員会（ＥＣ）は24日、華碩電脳（ＡＳＵＳ）を含む消費者向け電子機器メーカー４社に対し、欧州連合（ＥＵ）競争法（独占禁止法）に違反したとして、計１億1,100万ユーロ（約144億円）超の制裁金を科したと発表した。４社がインターネット上での再販売価格を制限し、消費者が低価格で購入できないようにしたと判断した。25日付蘋果日報が報じた。
４社に対する制裁金はＡＳＵＳが6,350万ユーロで最大だった。他３社は▽フィリップス、2,980万ユーロ▽パイオニア、1,020万ユーロ▽ディーアンドエム（Ｄ＆Ｍ）ホールディングス、770万ユーロ──。
ＥＣは昨年２月、ＡＳＵＳなどに対して独禁法違反の疑いで調査を開始。ＡＳＵＳは制裁金の支払いに同意しており、今年５月、6,500万ユーロを前もって損失計上したが、同社の現金および現金同等物の残高は約774億台湾元（約2,800億円）で財務体質は健全と説明していた。
