半導体パッケージング・テスティング（封止・検査）最大手、日月光投資控股（ＡＳＥテクノロジー・ホールディング、ＡＳＥＨ）の張虔生董事長は、中国子会社の統合を計画していることを明らかにした。上海Ａ株に上場している傘下の環旭電子（ユニバーサル・サイエンティフィック・インダストリアル上海）が他の中国子会社を買収するか、新会社を設立し、上海Ａ株に上場して統合を進めるかのいずれかを検討しているという。30日付経済日報などが報じた。
張董事長は、統合に向けた明確なスケジュールは未定で、政府からの同意を得てから具体的な行動を開始すると説明した。
なお張董事長は、中国当局は多額の資金を投じて半導体産業を育成しているが、人材不足などの問題に直面しており、台湾半導体産業が依然として中国を５年以上リードしているとの見方を示した。
ＡＳＥグループが27日発表した第２四半期連結売上高は845億台湾元（約3,070億円）で前期比30%増、前年同期比28%増、純利益は114億6,300万元で前期の5.47倍に増加、前年同期比46%増となった。日月光投資控股の四半期決算発表は今回が初めて。
