ニュース
電子
作成日：2008年6月3日_記事番号：T00007880
鴻海、受託価格10％値上げを提示か
原材料価格、部品価格が上昇する一方となっている状況の中、鴻海精密工業も顧客メーカーに対し、オファー価格を引き上げたもようだ。同社の顧客の話として３日付蘋果日報が報じたところによると、鴻海が提示した値上げ幅は10％の大幅なものだという。
鴻海の郭台銘董事長は値上げの情報を否定せず、「コスト上昇や産業構造など経済環境の変化に直面した時、値上げは１株当たりの利益（ＥＰＳ）引き上げに効果がある」と語った。
郭董事長によると、今年に入り、金、銅、鉄、ニッケルなどの金属材料で値上がりしていないものはなく、コスト圧力は確実に増している。１年に50万トン以上の調達を行い、強い価格交渉力を持つ鴻海だが、今年の全面的な材料価格高騰には手を焼いているようだ。
