ニュース 金融 作成日:2018年8月28日_記事番号:T00078948
金融持ち株会社、富邦金融控股と移動通信キャリア、台湾大哥大(台湾モバイル)の「産金分離」(産業と金融の分離)問題で、両社は27日、董事会を開き、グループトップの蔡明忠氏が富邦金副董事長を辞任。ナンバー2の蔡明興氏が台湾モバイルの副董事長を辞任した。「監督当局の産金分離政策に従った」ことを辞任理由に挙げた。28日付経済日報が伝えた。
蔡明忠氏。富邦金副董事長を退いても代表権を持つ董事として同社に残る(27日=中央社)
金融監督管理委員会(金管会)は先ごろ、産金分離の原則上、経営方式に問題点があるとして、富邦金に2カ月以内の改善を求めていた。両社は金管会が行政命令で職務解任を命じるのを待たず、自主的に両氏の副董事長辞任を決めた格好だ。
蔡明忠氏はこれまで、富邦金で董事長と共に実質的決定権限を掌握していたが、金管会は「副董事長は富邦金の通常業務の社内事務文書に署名をしてはならない」とし、改善が見られない場合には、蔡明忠氏の職務解任を命じる可能性もあるとしていた。
蔡明忠氏と蔡明興氏は兄弟で、グループ創業者、蔡万才氏の死去後は、兄弟間でグループの担当業務を分け合うものの、経営は共同で当たる「分業不分治」の原則で行い、対立を避けてきた経緯がある。
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