電子機器受託生産大手、和碩聯合科技（ペガトロン）は、平均５%の賃上げを実施すると明らかにした。従業員7,000人以上が恩恵を受ける見通しだ。また、従業員に対する今年の特別配当（分紅）として総額11億8,800万台湾元（約43億円）を近く支給する予定で、従業員１人当たり平均17万元を受け取る見通しだ。12日発表が見込まれるアップルのスマートフォン「iPhone」新製品の出荷に注力するため、従業員の士気を高めることが目的とみられる。３日付経済日報が報じた。
ペガトロンはアップルが発売するとみられるiPhone新製品３機種のうち、6.1インチの液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）搭載機種を主に組み立てるもようだ。ＬＣＤ搭載機種はコストパフォーマンスの高さから、年内に4,000万台以上が出荷され、iPhone新製品の出荷全体の55%を占めると予想されている。
なお、▽広達電脳（クアンタ・コンピューター）▽英業達（インベンテック）▽緯創資通（ウィストロン）▽仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）──などの受託生産メーカーも近く従業員に対する今年の特別配当を支給するとみられる。このうちクアンタは支給額が14億元と最高で、従業員6,000人で計算すると１人当たり平均20万元を受け取る見通しだ。
