市場調査会社、ＩＤＣの予測によると、来年は中国のスマートフォン出荷台数がプラス成長を取り戻し、2019～22年の世界スマホ出荷台数は低率ながらもプラス成長が続く見通しだ。５日付工商時報が報じた。
ＩＤＣは、米中貿易摩擦が続いているが、第５世代移動通信（５Ｇ）サービスが近い将来に始まるため、今後数年間は世界スマホ出荷台数の成長が期待できると指摘した。
中国は13年に米国を抜いて世界最大のスマホ市場となり、世界スマホ出荷台数の成長をけん引していたが、昨年第４四半期に中国のスマホ出荷台数は15.7%減、昨年通年で前年比4.9%減と前年割れ。これにより、世界全体のスマホ出荷台数も１%減少した。
ＩＤＣは、中国の今年上半期のスマホ出荷台数は前年同期比11%減少したものの、下半期は２%減少と減少幅が縮小し、今年通年は前年比6.3%減と予測した。これにより、世界スマホ出荷台数は0.7%減と予測している。
