ニュース その他分野 作成日:2018年9月10日_記事番号:T00079181
財政部統計処が7日発表した8月の輸出総額は283億米ドルで、前月比0.2%減、前年同月比1.9%増と、春節(旧正月)の影響で落ち込んだ今年2月を除いて、22カ月連続で前年同月を上回った。ただ、小幅成長だった理由について蔡美娜統計処長は、▽半導体輸出額は比較対象となる昨年同月の数値が高い▽液晶パネル輸出額の減少幅が拡大▽高水準にある国際原油価格が下落──などを挙げた。8日付工商時報などが報じた。
製品別では、半導体など電子部品は97億6,300万米ドルで、前年同月比1.3%増だった。そのうち半導体は、83億9,200万米ドルで0.4%増だった。財政部はアップルのスマートフォン「iPhone」新機種向けの出荷がピークを迎えていると指摘。ただ、蔡統計処長は、昨年8~9月は「iPhoneX(テン)」向けによる出荷の伸びが鮮明だったが、今年のiPhone効果は例年並みと説明した。
一方、液晶パネルなど光学器材は9億9,800万米ドルで前年同月比14.3%減、ベースメタルおよび製品は24億4,400万米ドルで3.5%減と、共に前年割れだった。
鉱産物は13億8,600万米ドルで前年同月比46%増だった。国際原油価格上昇による恩恵を受けた。
その他主要製品は、▽プラスチック・ゴムおよび製品、21億1,100万米ドル(前年同月比5.4%増)▽化学品、17億2,100万米ドル(4.7%増)▽運輸機器、9億3,700万米ドル(2.8%増)▽機械、23億1,400万米ドル(1.8%増)▽情報通信技術(ICT)・オーディオビジュアル(AV)製品は、28億9,500万米ドル(0.3%増)──だった。
ASEAN向けが減少
輸出先別では、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けが47億3,400万米ドルで、前年同月比11.5%減少した。電子部品が18.9%減、鉱産物が33.1%減だった。
その他主要輸出先は軒並み増加し、▽日本、18億4,900万米ドル(前年同月比7.6%増)▽欧州、26億3,700万米ドル(6.7%増)▽中国・香港向け、117億3,400万米ドル(3%増)▽米国、33億3,300万米ドル(2.7%増)──だった。
蔡統計処長は9月の輸出総額について、前年同月の数値が高いこと、中秋節(今年は9月24日)の連休が9月で、昨年の10月より早まることから、前年同月比0~3%減少と予測した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722