半導体用シリコンウエハー大手の合晶科技（ウエハーワークス）は、来年上半期も値上げする方針だ。パワーマネジメント（電源管理）ＩＣ向け需要で供給が逼迫（ひっぱく）しているエピタキシャルウエハーは、値上げを決めたという。11日付自由時報が報じた。
同社は半年ごとに顧客と価格交渉を行っている。同社の８月連結売上高は、前月比1.2%増、前年同月比49.6%増の８億6,500万台湾元（約31億2,000万円）で、過去最高を記録した。８インチシリコンウエハーの月産能力は30万枚を超えた。第３四半期売上高は、出荷増と価格上昇によって好調が期待される。
外資系証券会社は、シリコンウエハーや半導体は、顧客の在庫水準が高くなっているため、今後注文のキャンセルが増え、第４四半期に出荷量と価格の調整局面に入るとみている。一方、環球晶円（グローバルウェーハズ、ＧＷＣ）とウエハーワークスは、供給逼迫の局面に変化はないとの見方だ。
