タッチコントローラＩＣ設計の義隆電子（ＥＬＡＮマイクロエレクトロニクス）の８月連結売上高は８億2,000万台湾元（約30億円）で、前月比3.9％増、前年同月比10.7％増、前月に続いて過去最高を更新した。証券会社は、２イン１ノートパソコンでスタイラスペン（タッチペン）の採用が主流となり、米国や中国のメーカーへのスタイラスペン対応のタッチスクリーンＩＣの出荷が増加していることを要因に挙げた。12日付工商時報が報じた。
証券会社によると、ＥＬＡＮは５月に米マイクロソフト（ＭＳ）の２ｉｎ１ノートＰＣ「Surface Go（サーフェス・ゴー）」向けのサプライヤーとなり、タッチスクリーン・タッチパッド用ＩＣを供給している。「Surface Go」はスタイラスペンが使用でき、同機能に対応するタッチスクリーン用ＩＣは単価が高いため、ＥＬＡＮの増収に貢献したもようだ。
ＥＬＡＮのスタイラスペン対応タッチスクリーンＩＣの出荷量は、今年第３四半期までに既に600万セット以上と、昨年通年の550万セットを上回ったとみられる。証券会社は、今年通年の出荷量は前年比３割成長すると予測した。
