受動部品大手の国巨（ヤゲオ）と華新科技（ウォルシン・テクノロジー）はこのほど、供給不足となっている積層セラミックコンデンサー（ＭＬＣＣ）の一部製品を９～10月に値上げすると顧客に通知した。台湾の販売店が明らかにした。村田製作所と太陽誘電が８月末に価格を９～10月に引き上げると顧客に通知しており、ヤゲオとウォルシンはこれに追随したとみられる。14日付自由時報が報じた。
ある受動部品メーカーは、以前は顧客100社に製品を供給していたが、生産能力の不足により顧客の需要の半分しか満たすことができず、全ての顧客に不満を持たれてしまったと説明。現在は顧客を重要な60社に絞り、各社の需要の80%分を供給できるようにしているという。
