積層セラミックコンデンサー（ＭＬＣＣ）業界では、大手６社（世界市場シェア合計80％）を除くと、下半期に生産能力を拡大するのは達方電子（ダルフォン）のみとなっている。17日付工商時報が報じた。
禾伸堂企業（ホーリーストーン・エンタープライズ）は新ラインの大半が第２四半期に稼働し、現在の月産能力は８億～10億個。次回の生産拡大は来年以降となる見通しだ。
中国の最大手、広東風華高新科技は、来年12月までに月産能力を56億個拡大すると明らかにした。
市場調査会社、ポーマノック・パブリケーションズの統計によると、ＭＬＣＣメーカーの2017年売上高シェアは上位６社の▽村田製作所▽サムスン電機（SEMCO）▽ＴＤＫ▽太陽誘電▽国巨（ヤゲオ）▽華新科技（ウォルシン・テクノロジー）──が計79.42%を占めた。
証券会社によると、村田製作所と太陽誘電は今年、生産能力を10%、サムスン電機は20%拡大する計画で、車載用が中心だ。
