産業用メモリーモジュールの宜鼎国際（イノディスク）と同社が出資する産業用コンピューター（ＩＰＣ）および車載向けモジュールメーカーの安捷科（ANTZER TECH）は共同で、独ベルリンで開催中の国際鉄道技術見本市、イノトランス（９月18～21日）にスマート型運輸ソリューションを出展した。今後は車載ストレージ市場をリードする地位を強化し、台湾の車両間通信ネットワーク（ＩｏＶ）サプライチェーンを率いて世界市場の開拓を進める。19日付工商時報が報じた。
世界のＩｏＶ市場は2015～20年に規模が４倍以上に成長すると予測されているが、イノディスクはＩｏＶ技術について、環境への対応、システムインテグレーション（ＳＩ）、設備管理などの面で課題に直面していると指摘。こうした中、３次元（３Ｄ）ＮＡＮＤ型フラッシュメモリーを採用し、NVM Express（ＮＶＭｅ）、PCI Express（ＰＣＩｅ）に対応したイノディスクの車載モジュールと堅牢（けんろう）型の車載用拡張カードはさまざまな用途に柔軟に対応できるほか、被膜による保護や抗硫化機能を備え、電気的干渉やサージを安全に抑制することができる上、幅広い温度に適応可能だとしている。
