ニュース その他分野 作成日:2018年10月9日_記事番号:T00079738
財政部統計処が8日発表した9月の輸出総額は、前月比4.7%増、前年同月比2.6%増の296億2,000万米ドルと、過去2番目に高かった。世界景気回復の持続、国際原油価格の上昇、需要期入りが要因で、アップルが9月に発売したスマートフォン「iPhone XS(テン・エス)」シリーズ向け部品出荷も貢献した。9日付経済日報などが報じた。
製品別では、半導体など電子部品の9月輸出額は101億2,100万米ドルで、昨年同月の数値が高かったため前年同月比0.5%減少したものの、過去5番目に高かった。
情報通信技術(ICT)・オーディオ製品は30億5,000万米ドルで、前年同月比1.3%減少した。液晶パネルなど光学器材は10億5,900万米ドルで、7.8%減少した。機械は22億4,300万米ドルで1.3%減少した。
一方、化学品は19億2,700万米ドルで前年同月比18.3%増、鉱産物は13億2,900万米ドルで25%増と、大幅に成長した。原油価格上昇の恩恵を受けた。
その他主要製品は、▽ベースメタルおよび製品、28億400万米ドル(前年同月比8.6%増)▽プラスチック・ゴム、20億9,400万米ドル(7.6%増)──が成長した。
ASEAN向け減少、3カ月連続
輸出先別では、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けが47億9,800万米ドルで、前年同月比4.2%減と、3カ月連続の前年割れだった。統計処の蔡美娜処長は、中国の半導体産業の台頭で、シンガポール向け電子部品の輸出が減少していること、およびフィリピン向け鉱産物の輸出減少のためと分析した。
その他の主要輸出先は軒並み増加し、▽中国(香港含む)、123億8,400万米ドル(前年同月比1.9%増)▽米国、36億2,000万米ドル(9.4%増)▽日本、20億4,000万米ドル(3.5%増)▽欧州、27億9,000万米ドル(1.7%増)──だった。
蔡統計処長は、国際原油価格の高騰の他、アップルが10月26日に発売する液晶パネル搭載モデル「iPhone XR(テン・アール)」向け出荷が貢献し、10月の輸出総額は前年同月比4~7%減少と予測した。中秋節(今年は9月24日)連休が10月だった昨年より稼働日が多いことも理由だ。米中貿易戦争や新興市場の成長減速、昨年の輸出総額の高水準から第4四半期の伸びは2%以下に縮小するものの、通年の輸出総額の過去最高更新に懸念はないと指摘した。
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