経済部統計処が22日発表した９月の輸出受注総額は478億6,000万米ドルで、前月比9.6%増、前年同月比4.2%増、同月として過去最高を更新した。ただ、米中貿易戦争の影響を受け、機械は中国からの受注が減少し、2016年８月以来のマイナス成長に陥った。林麗貞統計処長は「急直下した」と表現した。23日付工商時報が報じた。

　機械の９月輸出受注額は17億4,000万米ドルで、前月比21.2％減、前年同月比5.3％減だった。中国・香港からの輸出受注額が前年同月比で21.6％（１億1,000万米ドル）減少した。

　機械以外の従来型産業は、プラスチック・ゴム製品が19億2,000万米ドルと、前年同月比3.6％減少した。ベースメタルは23億7,000万米ドルと1.1％増、化学品は20億8,000万米ドルで14.8%増だった。

　半導体など電子製品は129億2,000万米ドルで前年同月比10.2%増、過去最高を記録した。ＩＣＴ（情報通信技術）製品は155億7,000万米ドルで6.2%増、同月の過去最高だった。

　一方、液晶パネルなど光学器材は20億6,000万米ドルで、10.8％減だった。

中国、伸び幅縮小

　中国・香港からの輸出受注額は113億米ドルで、前年同月比1.3％増と、春節（旧正月）連休の影響を除くと、過去２年２カ月で伸び幅が最小だった。機械の他、液晶パネルなど光学機材が9.9％減少、電機製品、ベースメタル、紡織品、鉱産物、輸送機器も軒並み減少した。

　米国は136億8,000万米ドルで、前年同月比3.7％増、同月として過去最高を記録した。欧州は109億9,000万米ドルで13％増だった。一方、日本は27億4,000万米ドルで８％減、東南アジア諸国連合（ASEAN）は42億5,000万米ドルで1.1％減だった。