フォード車製造・販売の福特六和汽車（フォード六和モーター）は４日、台湾生産ＳＵＶ（スポーツ用多目的車）「クーガ」の新型モデルを発売した。価格は85万9,000台湾元（約315万円）から。福特六和汽車は、来年発売する「フォーカス」の新型モデルと合わせて年間販売台数１万台以上を目指しており、目標を達成できなかった場合、フォード車の新型モデルを台湾で生産できなくなる可能性があると明らかにした。５日付経済日報が報じた。
福特六和汽車は、単一車種で利益を上げるには年間5,000台以上売れる必要があると説明。クーガとフォーカスの現行モデルは年間販売台数が5,000台以上に達しているが、十分な販売台数を確保できなければ新型モデルの台湾導入は困難となり、来年発売するフォーカスの新型モデルが最後の台湾生産車となる可能性があると説明した。
台湾の自動車市場は台湾生産車のシェア縮小が続いており、福特六和汽車は競争力を強化するため、台湾で生産されていないエンジン、ギアボックスの関税引き下げを政府に訴えている。
