ニュース その他分野 作成日:2018年12月10日_記事番号:T00080866
財政部統計処が7日発表した11月輸出総額は278億1,000万米ドルで、前月比5.9%減、前年同月比3.4%減と、春節(旧正月)の影響を受けた月を除いて、過去2年間続いたプラス成長がストップした。統計処の蔡美娜処長は、米中貿易戦争による悪影響が顕在化してきたと指摘した。8日付経済日報が報じた。
製品別では、半導体など電子部品の11月輸出額は96億1,700万米ドルで、前年同月比5.7%減少した。蔡処長は、アップルのiPhone新機種の販売不調、仮想通貨の相場下落による採掘(マイニング)需要の減退、中国政府による太陽光発電への補助金の大幅削減に伴う関連需要の減退などが原因と説明した。太陽電池の輸出総額の減少幅は、8月以降7~8割に達している。
機械は20億5,700万米ドルで、前年同月比13.4%減少し、2年2カ月ぶりに前年割れとなった。米中貿易貿易で中国の機械設備の投資が鈍化している。
その他、▽液晶パネルなど光学器材、9億900万米ドル(前年同月比17.5%減)▽ベースメタルおよび製品、23億7,400万米ドル(6.4%減)▽プラスチック・ゴム製品、19億7,000万米ドル(5.6%減)▽電機製品、8億9,600万米ドル(1.7%減)▽化学品、17億1,400万米ドル(1.1%減)──が、前年割れだった。
一方、情報通信技術(ICT)・オーディオ製品は32億7,300万米ドルで前年同月比5.9%増加、鉱産物は13億2,900万米ドルで42.1%増だった。
中国向け、8%減
輸出先別では、中国(香港含む)向けが114億6,000万米ドルで、前年同月比8%減少した。春節(旧正月)の影響を受けた月を除いて、2016年6月以降で最大の減少幅だった。中国メーカーが、原材料の発注や機械設備への投資を控えているためだ。
東南アジア諸国連合(ASEAN)向けは49億600万米ドルで前年同月比4.5%減、欧州向けは22億9,900万米ドルで4.2%減だった。
一方で、米国向けは前年同月比3.7%増の34億8,300万米ドルで、過去4番目に高い水準だった。日本向けは19億5,200万米ドルで、7.2%増だった。
蔡処長は12月の輸出総額も、2カ月連続の前年割れとなり、減少幅は3%以上と予測した。
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