鴻海精密工業が10日発表した11月連結売上高は6,014億4,100万台湾元（約２兆2,000億円）で、前月比1.99％増、前年同月比5.59％増となり、同月として過去最高を記録した。組み立てを受注するアップルのスマートフォンiPhone新機種の販売が不振な中での増収で、来年１月まで業績好調が続くと発言していた郭台銘（テリー・ゴウ）董事長の予測に沿った数字となった。11日付経済日報などが報じた。
業界関係者は鴻海の増収について、ネットワーク関連製品と、アップルのスマートフォン旧機種のうち大型機種の需要拡大が要因と分析した。
鴻海によると、11月売上高の前月比での伸びが大きかった分野は、▽通信製品▽消費者向け電子製品▽コンピューティング製品──の順だった。前年同月比では▽コンピューティング製品▽通信製品▽消費者向け電子製品──となった。
１～11月連結売上高は４兆6,700億元で、前年同期比15.99％増となり、過去最高だった。
