ニュース 電子 作成日:2018年12月14日_記事番号:T00080959
華碩電脳(ASUS)は13日、過去2年の業績不振を受けての沈振来(ジェリー・シェン)執行長の退任を発表した。後任として、共に董事兼グローバル副総裁の許先越氏と胡書賓氏が来年1月1日に就任し、共同執行長の形を取る。新たな体制の下で、スマートフォン事業の再生、業績不振からの脱却という困難な課題に取り組む。14日付経済日報などが報じた。
許先越氏(左2)と胡書賓氏(左1)が共同執行長を担うことを、施崇棠(ジョニー・シー)董事長(右2)が発表した。業績不振を機に沈振来執行長(右1)から世代交代が進む(13日=中央社)
許氏はパソコン事業群の最高幹部で、昨年退任を申し出たものの慰留されたと伝えられている。胡氏はグローバルカスタマーサービスの最高幹部。2人は共に中華民国50年代(1961~70年)生まれのエンジニア出身で、マザーボード、低価格ノートPC(ネットブック)「Eee PC」から現在のノートPCまで、長年の協力関係にある。許氏は共同執行長就任に当たって、▽業務発展の回復▽新世代の後継チーム育成▽クリエーティブな企業文化を打ち立てる──を重点課題に挙げた。
同社はスマホ事業の低迷が続いていることから第4四半期に62億台湾元(約230億円)の損失計上を行うことも発表し、事業戦略の転換を図ることを決めた。今後はゲーミング(ゲーム用)機種、パワーユーザー(ハードウエアやソフトウエアに精通したユーザー)向け機種に重点を置く。ただ、今後のAIoT(人工知能、モノのインターネット)時代において、スマホから撤退するとあらゆる関連事業を失ってしまうため、スマホ事業は継続する。
沈執行長は「創捷前瞻公司」を設立し、董事長に就任して、ASUSによるAIoT分野の開拓を支援する。ASUSは同社に30%を出資する。
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