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中国のウエハー供給拡大へ、台湾メーカーへの影響懸念


ニュース 電子 作成日:2018年12月25日_記事番号:T00081165

中国のウエハー供給拡大へ、台湾メーカーへの影響懸念

 中国メディアの報道によると、シリコンウエハーメーカー、上海新昇半導体科技(ZINGSEMI)が、中国のファウンドリー最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)の認証を取得した。今後、上海新昇の供給が拡大することで、シリコンウエハー価格の下落が予想されており、台湾の▽環球晶円(グローバルウェーハズ、GWC)▽台塑勝高科技(フォルモサ・サムコ・テクノロジー、台勝科、FST)▽合晶科技(ウエハーワークス)──などへの影響が懸念される。25日付経済日報が報じた。

 上海新昇は主に40~28ナノメートル製造プロセス用の12インチシリコンウエハーを生産している。同社は生産拡大に68億人民元(約1,100億円)を投じる計画で、月産能力は今年末に10万枚、2020年末に30万枚、最終的に60万枚を達成する計画だ。

 証券会社は、中国のシリコンウエハー市場は深刻な供給不足となっており、価格上昇が続いていると指摘。中国の半導体メーカーは現在、ほぼ全てのシリコンウエハーを海外大手から調達しているが、今後は上海新昇が増産による値下げで受注を増やす可能性があると指摘した。

 台湾のシリコンウエハーメーカーは、市場に影響が出るかは上海新昇の良品率と価格戦略次第だと指摘した。