ニュース 石油・化学 作成日:2019年1月9日_記事番号:T00081389
台塑集団(台湾プラスチックグループ)が8日発表した主要4社の昨年第4四半期純利益は40億7,000万台湾元(約140億円)で、前期比94.7%減少した。米中貿易戦争による市場の需要減退、昨年10月以降の原油価格急落が主因だ。9日付経済日報などが報じた。
林健男・台塑総経理(左1)は、AI(人工知能)で経営効率を改善すると語った(8日=中央社)
主要4社の第4四半期売上高は4,276億4,200万元で、前期比5.6%減少した。
主要4社のうち、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)の第4四半期売上高は1,920億2,300万元で前期比4.5%減。純損失41億7,800万元と、4年ぶりに四半期ベースで赤字に転落した。曹明同社総経理は、生産量は前期から大きく減少しておらず、原油価格の大幅下落が主因と指摘した。
その他3社の第4四半期利益額は▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)、22億8,200万元(前年比87.4%減)▽南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)、43億2,800万元(76.3%減)▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、16億3,800万元(91.7%減)──と、いずれも大幅減益となった。
主要4社の昨年通年の売上高は1兆7,388億元で、前年比16.3%増となり、過去4年で最高だった。一方、純利益は2,109億元で、11.5%減少した。
この業績を受け、同グループの規定に基づいて春節ボーナス(年終奨金)を算定した場合、支給月数は5.83カ月となり、6カ月以上だった過去3年を下回るとみられる。
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