液晶パネル最大手、友達光電（ＡＵＯ）が９日発表した昨年第４四半期の連結売上高は770億9,000万台湾元（約2,700億円）で、前期比4.9%減、前年同期比4.4%減だった。大型パネル価格の下落の影響を受けたが、出荷は堅調だったことが下支えし、小幅な減収にとどまった。10日付工商時報が報じた。

　ＡＵＯの昨年第４四半期の大型パネル出荷枚数は約2,845万枚（前期比4.5%減）、中小型パネルは約3,215万枚（24.5%減）だった。昨年12月売上高は248億5,700万元で、前月比3.5%減、前年同月比3.8%減だった。大型パネル出荷枚数は951万枚（前月比0.5%増）、中小型パネルは948万枚（15.5%減）だった。昨年通年の大型パネル出荷枚数は１億1,479万枚（前年比2.7%増）、中小型パネルは１億6,660万枚（1.3%減）だった。

　群創光電（イノラックス）の昨年第４四半期の連結売上高は722億4,300万元で、前期比2.3%減、前年同期比8.7%減だった。大型パネル出荷枚数は3,352万枚（前期比1.2%増）、中小型パネルは6,035万枚（19.1%減）だった。昨年12月売上高は235億3,700万元で、前月比1.2%減、前年同月比13%減だった。大型パネル出荷枚数は1,206万枚（前月比10.7%増）、中小型パネルは2,311万枚（32.3%増）だった。昨年通年の大型パネル出荷枚数は１億2,670万枚（前年比９%増）、中小型パネルは２億7,180万枚（0.4%増）だった。

ハンスター、過去最低

　中小型パネルの需要減退と価格下落を受け、瀚宇彩晶（ハンスター・ディスプレイ）の昨年第４四半期の連結売上高は前期比22.23%減、前年同期比48.15%減の31億9,000万元と、過去最低を更新した。大型パネル出荷枚数は25万2,000枚（前期比37%減）、中小型パネルは１億2,400万枚（5.98%増）だった。

　昨年12月売上高も、前月比33.6%減、前年同月比57.8%減の７億4,100万元で、過去最低を更新した。大型モニター用パネルと自社ブランド製品の出荷枚数は９万8,000枚（前月比10.3%減）、中小型パネルは2,425万枚（54%減）だった。