電子機器受託生産大手、和碩聯合科技（ペガトロン）が10日発表した昨年12月連結売上高は1,057億4,800万台湾元（約3,700億円）で前月比39.3%減、前年同月比では18.6%増だった。前月比の減収は、組み立てを手掛けるアップルのスマートフォン新機種、iPhone XR（テン・アール）の販売不振を反映したとみられる。10日付経済日報などが報じた。
ペガトロンの昨年第４四半期通期の売上高は、10～11月の好調に支えられ前期比44.7%増、前年同期比23.4%増の4,660億元だった。2018年通年では前年比12.2%増の１兆3,000億元と過去最高を更新した。
一方、ノートパソコン受託生産大手、広達電脳（クアンタ・コンピューター）は、昨年12月の連結売上高が1,026億5,800万元となり３カ月連続で1,000億元以上だった。第４四半期は3,164億元と同期の過去最高を更新した。同社が組み立てを手掛けるアップルのノートＰＣ、MacBook Air（マックブックエアー）や腕時計型ウエアラブル（装着型）端末、アップルウオッチの新製品の出荷増が貢献した。また、サーバーの出荷好調もあり、通年売上高も１兆200億元と２年連続の１兆元台となった。
緯創資通（ウィストロン）は、昨年12月の連結売上高が864億3,400万元で前月比12.23％増、前年同月比4.78％増。ノートＰＣ出荷台数は150万台だった。昨年第４四半期の連結売上高は2,550億元。昨年通年は8,892億6,000万元で6.42％増、過去最高を更新した。ノートＰＣ出荷台数は1,750万台だった。
