中国の習近平国家主席が今月２日、「台湾同胞に告げる書」発表40周年記念大会で、台湾に「一国二制度」による統一を迫り、武力行使も放棄しないと表明したことに関連し、欧州議会の親台派議員４人は14日、「一国二制度は失敗モデルだ」とする書簡を欧州連合（ＥＵ）のフェデリカ・モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表に送った。15日付自由時報が伝えた。
書簡は「一国二制度は失敗モデルだということが既に証明され、蔡英文総統や大多数の台湾住民が明確に反対している」とした上で、蔡総統が平和的な対立解決と、自由と民主主義の価値堅持を表明したことを評価し、台湾との関係を持続的に発展させていくべきと訴える内容だ。
このほか、英国やベルギーの議会の親台派議員からも台湾支持の声が相次いだ。これに先立ち、ＥＵも４日、「中台関係の建設的進展と両岸の現状維持を支持する」との立場を重ねて表明している。
一方、台湾の高碩泰駐米代表、謝志偉駐ドイツ代表らは、相次いで世界的なメディアに投書を寄せ、一国二制度に反対を表明するとともに、台湾が中華人民共和国の一部だったことはないなどとして国際的な支持を求めた。
