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「台湾は強盗で中国は警察」、柯市長が親米批判で問題発言


ニュース 政治 作成日:2019年1月19日_記事番号:T00081607

「台湾は強盗で中国は警察」、柯市長が親米批判で問題発言

 柯文哲台北市長が18日放送された台湾電視(TTV)のインタビューで、蔡英文政権の親米路線について、「逮捕された銀行強盗が『金だけを見て、脇に大勢の警察官がいるのが見えなかった』と供述した状況だ。中国のことを忘れている」と批判した。台湾を銀行強盗に、中国を警察官に例えた発言に対して極めて不適切との指摘が挙がっている。19日付蘋果日報が報じた。

/date/2019/01/19/17ke_2.jpg柯市長(右)は、米国による台湾との関係拡大に否定的な見方を示しつつ、蔡政権が中国のメンツを失わせたと発言した。米中とのバランス重視が意図だとしても、中国に過度に傾斜した印象を抱かせる(18日=中央社)

 柯市長の発言について台北市の陳冠廷副報道官は、「台湾が米中のどちらかに過度に傾斜すれば、良い面も悪い面も出てきて、良い面だけということはないという意味だ」と解説。また、柯市長はいかなる人物や国家も風刺をしていないと強調した。

 しかし、民進党高官は「国際社会において長期間中国の圧力を受けている台湾人にとって、民主、自由を堅持、追求する立場を世界に訴えることは絶対的であり、主権と尊厳を守る原則だ。柯市長の発言は台湾人の気持ちを傷つけた」と厳しく批判した。

 台湾師範大学政治学研究所の范世平教授は、柯市長の発言は米国のさらなる疑念を呼ぶとの見方を示した上で、柯市長が今後訪米できるのか疑問を投げ掛けた。