中国・国家統計局の寧吉喆局長は、鴻海科技集団（フォックスコン）傘下で中国でアップルのスマートフォンiPhoneの受託生産などを担う富士康科技集団が期間工約５万人を解雇したとの報道に関するメディアの質問に対し、「その事例はある」と述べ、間接的に事実と認めた。中国メディアの報道を基に22日付工商時報が伝えた。
日経アジアンレビューは18日、富士康は例年、１月中旬から下旬にかけての非需要期に入った段階で人員を削減するのが通例だったが、今シーズンは人員削減が数カ月早く、昨年10月から行われていると伝えていた。
米中貿易戦争、スマホ販売不振などを受け、アップルは昨年10～12月期の売上高見通しを下方修正しており、最大の生産委託先である富士康も売上高減少に直面するとみられている。
