ニュース 社会 作成日:2019年1月22日_記事番号:T00081659
長栄航空(エバー航空)の女性客室乗務員が21日に記者会見を開き、勤務中にトイレを利用した乗客から排便後に尻を拭くよう要求されるなどハラスメント行為を受けたと訴えた。会見に同席した航空業界の労働者団体関係者は、エバー航空に対し、ブラックリストを作成し、問題行動を起こした客の搭乗を拒絶するよう呼び掛けた。
被害に遭った客室乗務員(前中)は涙ながらに被害を訴えた(桃園市空服員職業工会フェイスブックより)
記者会見を開いたエバー航空の客室乗務員によると、19日に米ロサンゼルスから台湾へ向かう便にパーサー代理として乗務した際、同便に搭乗していた体重約200キログラムで動きが不自由な白人男性客がトイレに行きたいと申し出たため、客を助けて便座に座らせた。
その後、この男性客は乗務員に対し、下着を脱がせるよう要求。「私の仕事ではない」といったんは拒否したものの、相手が「自分では下着の後ろ側に手が届かないんだ。手伝ってくれないともらしてしまう」と訴えたため、仕方なく毛布で彼の腰周りを覆った上で脱がせようとしたところ、男性が突然彼女の手をたたいて払いのけたため、局部を目の当たりにしてしまった。
乗客の要求はこれだけにとどまらなかった。約10分後、トイレの中から「もう終わったから、中へ入って尻を拭いてくれ」という声が聞こえてきた。
当然、乗務員は要求を拒否したが、男性客は「私をトイレに閉じ込めておくつもりか」などと大声で騒ぎ立てた。飛行時間は約10時間残っており、放置すればトイレを使用する他の乗客に迷惑がかかる。
最終的にパーサーが男性客の尻を拭くことを決断。何とか仕事をやり遂げたが、その間も「もっと奥まで」などと細かく要求したそうだ。
この男性客は、これまでエバー航空を利用する度に、胸の上で故意に飲料をこぼして乗務員に拭かせる、座席で使用した尿瓶(しびん)を乗務員に洗わせる、座席で大便をする、といった問題行動を繰り返していたそうだ。
ある外国籍の客席乗務員は、米国の航空会社ではこうした客は直ちに搭乗が拒否されるが、台湾の航空会社は客の要求を過剰に聞き入れる文化があり、この男性客につけ入るすきを与えたと指摘。台湾人乗務員も報告書を書いたり、会社から説明を求められるのを嫌い、要求を受け入れる傾向にあると語った。
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