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下半期に景気回復=ASE営運長


ニュース 電子 作成日:2019年1月31日_記事番号:T00081824

下半期に景気回復=ASE営運長

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)世界最大手、日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)の呉田玉営運長は30日、第1四半期の非需要期は例年以上に厳しいが、景気は下半期に回復し、通年売上高は昨年を上回るとの見通しを示した。システム・イン・パッケージ(SiP)、ファンアウト型ウエハーレベルパッケージなどの先進技術への投資を拡大し、今年の設備投資額は昨年の水準を維持する。31日付工商時報などが報じた。

/date/2019/01/31/01ase_2.jpg董宏思財務長(左)は、中国商務部が定めたSPILの独立運営規制は11月に解除されるが、現状の持ち株会社体制は維持すると説明した。右は呉営運長(30日=中央社)

 同社が30日発表した昨年第4四半期の連結売上高は1,140億2,800万台湾元(約4,050億円)で、前期比6%増だった。電子機器受託生産サービス(EMS)の売上高構成比が44%に上昇し、粗利益率は16.4%と0.7ポイント下落した。営業利益は85億7,300万元と2%増加したものの、営業外損失の計上で純利益は13%減の54億4,600万元となった。

 2018年連結売上高は3,710億9,200万元、純利益は252億6,200万元だった。なお、同社は昨年4月末に日月光半導体製造(ASE)と矽品精密工業(SPIL)の経営統合で持ち株会社として誕生したため、SPILの昨年1~4月の業績は数字に含まれない。

 証券会社は、アップル関連受注の急減を受け、今年第1四半期の封止・検査事業の売上高は前期比12~14%減少、EMS事業は25%以上減少し、連結売上高は910億~930億元で前期比約20%減少すると予測した。