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ホテル不況、17年以降8物件が競売に


ニュース 商業・サービス 作成日:2019年1月31日_記事番号:T00081836

ホテル不況、17年以降8物件が競売に

 台湾ホテル業界の不況で、2017年末以降に裁判所による競売にかけられたホテルが中南部を中心に8件に達した。競売物件業者は「大半が債務返済に行き詰まっての競売だ」と指摘した。ホテルは供給過剰状態にあるため、競売で買い手が付くかどうかは楽観できない。31日付経済日報が伝えた。

 高雄市では昨年末、同市のランドマークとして知られる高層ビル「高雄85大楼」(85ビル)の34、35階の楽活商旅、37~85階の君鴻国際酒店(85スカイタワーホテル)が競売にかけられ、現時点で入札者がない状況だ。続いて、高雄駅近くの皇家尊龍大酒店(ホテルRカオション)も2月13日に競売にかけられることになった。

 市場関係者は「中国人観光客が大幅に減少して以降、団体客を中心に受け入れていたホテルへの影響が目立つ」と指摘した。ホテルの競売物件は通常、初回入札では買い手が付かないため、今後の入札で買い手が付くかどうかが注目される。ただ、競売対象となった8物件のうち、入札者が決まるか、債権者が引き継ぐことが決まった物件はこれまでに2物件にとどまっている。

 不動産コンサルタントのリプロ・ナイトフランク(瑞普萊坊)によると、競売物件を除くホテル物件の売買は17年の約117億台湾元(約415億円)から昨年は約57億元へと52%減少したという。