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パワーチップ、18年利益も100億元以上


ニュース 電子 作成日:2019年2月1日_記事番号:T00081847

パワーチップ、18年利益も100億元以上

 力晶科技(パワーチップ・テクノロジー)グループの黄崇仁(フランク・ホアン)執行長は、DRAMメーカーからファウンドリーに事業転換後、受注は好調で、2018年利益が100億台湾元(約350億円)を上回り、6年連続の100億元台を実現したと語った。1日付経済日報が報じた。

 同社は08年、DRAM価格急落で深刻な赤字に陥り、株式を上場廃止し、ファウンドリーに事業転換した。黄執行長は、完全子会社の力晶積成電子製造(パワーチップ・セミコンダクター・マニュファクチャリング、PSMC)を来年、興櫃市場(未公開株取引市場)に登録し、2021年の再上場を目指すと述べた。PSMCは今年、パワーチップの12インチウエハー工場3基などを譲り受け、来年には12インチ工場3基、8インチ工場2基、従業員6,000人規模となる予定だ。

 また黄執行長は、DRAM、マイクロプロセッサー、フラッシュメモリー、通信チップを統合した「演算メモリー」をイスラエル企業と共同開発しており、今年試験生産に入る見通しだと明かした。第5世代移動通信(5G)サービス開始により、演算機能を持つメモリー需要が急増すると述べた。アップル向けドライバIC生産も見込んでいる。

 同社は今年、新竹科学工業園区(竹科)銅鑼科学園区(苗栗県銅鑼郷)で12インチ工場に着工し、21年に完成する予定だ。