宏達国際電子（ＨＴＣ）は、企業向けの一体型バーチャルリアリティー（ＶＲ）ヘッドセット「VIVE Focus」の最上級モデル「VIVE Focusプラス」を発表した。６自由度（ＤｏＦ）コントローラーを２個に増やし、追跡精度を向上させた。第２四半期に公式サイトを通じて世界25カ国・地域で発売する。価格は未定。25日付工商時報が報じた。
VIVE Focusプラスは、既に医療訓練や安全教育分野で企業の採用が決まっている（同社リリースより）
ＨＴＣは2018年にVIVE Focusを発売し、解像度や追跡精度で同年に発売された米オキュラスの一体型ＶＲヘッドセット「オキュラス・ゴー」を上回っている。ただ、オキュラスは今年春季に追跡精度でVIVE Focusを上回るハイエンドモデル「オキュラス・クエスト」を399米ドルで発売する予定で、VIVE Focusの599米ドルを大きく下回る。
VIVE Focusプラスの価格はオキュラス・クエストを上回るとみられており、ＨＴＣにとって、オキュラスより優れたエコシステムで強みを発揮し続けられるかが鍵を握る見通しだ。
