タッチコントローラーＩＣ最大手の義隆電子（ＥＬＡＮマイクロエレクトロニクス）は、スペインで開催中のモバイル製品の見本市「ＭＷＣバルセロナ（旧モバイル・ワールド・コングレス）」で、ディスプレイ埋め込み型の光学式指紋認証ＩＣを初めて公開した。ＥＬＡＮの製品は高いコスト競争力があり、既に中国のスマートフォンメーカーなどにサンプル出荷したもようだ。27日付経済日報などが報じた。
ディスプレイ埋め込み型の指紋認証は、サムスン電子などアップル以外のメーカーが相次いで導入している。光学式指紋認証ＩＣには▽聯発科技（メディアテック）傘下の深圳市匯頂科技（GOODiX）▽神盾（イージス・テクノロジー）▽敦泰電子（フォーカルテック・システムズ）──などが参入している。
ＥＬＡＮの葉儀晧董事長は、中国の華為技術（ファーウェイ・テクノロジーズ）がＭＷＣで発表したノートパソコン新製品にタッチコントローラーＩＣを供給していると明らかにした。ＥＬＡＮはアクティブマトリックス式有機ＥＬ（AMOLED）パネル用タッチコントローラーＩＣの技術を擁し、折り畳み式（フォルダブル）スマホ向けの受注も期待できると述べた。
