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1~2月輸出総額、中国向けが縮小【図】【表】


ニュース その他分野 作成日:2019年3月11日_記事番号:T00082379

1~2月輸出総額、中国向けが縮小【図】【表】

 財政部統計処の8日発表によると、1~2月の輸出総額は前年同期比4.1%減の476億9,000万米ドルだった。うち、中国向け構成比は37.3%と2017年以降で最低となり、米国向け構成比は14.2%と過去13年で最高となった。蔡美娜統計処長は、米中貿易戦争で、台湾生産回帰が進んでいると背景を分析した。9日付経済日報などが報じた。

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 蔡統計処長は、昨年10月より台湾メーカーが米国の対中制裁関税を回避するため、台湾に生産を移管しており、中でもクラウドサーバーやメモリーモジュールメーカーが顕著と指摘した。財政部の統計によると、ICT(情報通信技術)・オーディオ製品の1~2月輸出額は59億1,000万米ドルで前年同期比15.9%増えた。

 なお、中国の税関の統計によると、中国の1~2月輸出額は3,532億1,000万米ドルで前年同期比4.6%減。2月輸出額は1,352億4,000万米ドルで前年同月比20.7%減と、16年2月の28%減に次ぐ減少幅だった。

2月も前年割れ、4カ月連続

 財政部の統計によると、2月輸出総額は203億9,000万米ドルで前月比25.3%減、前年同月比8.8%減少した。4カ月連続の前年割れだ。ただ、米国向け輸出額は29億8,800万米ドルで前年同月比13.5%増と、2年5カ月連続のプラス成長。ICT・オーディオ製品は26億1,600万米ドルで9.7%増だった。

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 半導体など電子部品の2月輸出額は64億2,100万米ドルで前年同月比8.3%減だった。非需要期に加え、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の化学品問題によるウエハー破棄の影響もあり、半導体は1.1%減、太陽電池は71.5%減だった。液晶パネルなど光学器材は6億9,100万米ドルで17.1%減だった。

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 2月の輸入額は154億7,000万米ドルと、前月比41.4%減、前年同月比19.7%減だった。春節(旧正月、2019年は2月5日)連休前の出荷が多かったためだ。1~2月の輸入総額は418億6,000万米ドルで4.8%減だった。

【図】【表】