経済部の投資台湾事務所（インベスト台湾）は14日、台商（海外で事業展開する台湾系企業）のＵターン投資を促進する「歓迎台商回台投資行動方案」の会議で、新たに車載電子部品メーカー、車王電子（モービルトロン・エレクトロニクス）の申請を承認した。投資額は25億台湾元（約90億円）で、就業機会220件を創出する見込みだ。15日付工商時報が報じた。
車王電子は、米中貿易戦争を受けて、中国で生産する多くの製品に対し、米国への輸出に追加関税が課されていることから、生産ラインの台湾移設を決定。台中市の大雅工場にスマート型生産ラインを増設する他、台中港の中港加工出口区（輸出加工区）に新工場を設置する計画だ。
「歓迎台商回台投資行動方案」では、車王電子を含め、これまでに14社が投資計画に承認を受けており、投資額は計399億元、創出される就業機会は4,400件に達するとみられている。
さらに現在30社以上が同プランの適用に意欲を示しており、４月初旬までに13社に対する審査が行われる予定だ。全て承認を受けた場合、投資額は350億元を超え、新たに1,500件の就業機会が創出されることになる。
