業界観測によると、ＩＣ設計の矽創電子（シトロニクス・テクノロジー）は、中国の華為技術（ファーウェイ・テクノロジーズ）のスマートフォン新機種向けに、環境光センサー（ＡＬＳ）と近接センサーを独占受注したもようだ。18日付工商時報が報じた。
３次元（３Ｄ）センサー大手の欧州メーカーを抑えての受注で、証券会社は、シトロニクスの今年のセンサー出荷量は昨年の約３億セットより３割以上増加すると予測した。４億セット突破もあり得る。
同社は、2017年から中国の携帯電話ブランド向けに出荷しており、18年には中国の上位10社のうち８社から受注した。
車載用にも注力している。全生産ラインで車載用電子部品の信頼性試験「AEC-Q100」認証を取得し、量産・出荷している。観測によると、６インチディスプレイのドライバＩＣが中心で、車載用パネルの大型化に伴い、７～９インチ向けにも着手した。インストルメントパネル（インパネ）など各種車載用ディスプレイ向け参入も計画している。
