観測によると、華碩電脳（ＡＳＵＳ）は、第３四半期にもゲーミング（ゲーム用）スマートフォン「ROG Phone」の第２世代機種を発売し、中国市場開拓のためインターネットサービス大手、騰訊控股（テンセント・ホールディングス）と提携するようだ。22日付工商時報が報じた。
許先越ＡＳＵＳ共同執行長は、今年「ROG Phone」の第２世代機種を投入し、スマホゲーム開発業者やゲーム関連のソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）との提携や、ゲーム大会への関与などを進めると語った。
これまでスマホ「ZenFone」は中国販売に注力していなかったが、「ROG Phone」新機種ではテンセントと手を組み、販売を強化するようだ。
許共同執行長はZenFoneシリーズについて、新モデルを毎年発売すると表明した。今年５月に発表予定の新機種「ZenFone6」は、国家通訊伝播委員会（ＮＣＣ）の型式認証を通過した。６月末までに発売し、第３四半期に欧州、北米、インド、東南アジアなど重要市場でも販売する予定だ。
ＡＳＵＳは３年以内の携帯電話事業の黒字化を目指している。証券会社は、同社の携帯電話事業は昨年が谷底で、今年以降は製品ラインアップの絞り込みで、年間売上高は100億台湾元（約360億円）前後まで減少するものの、損失額は３分の２に抑えられ、2021年には１億元未満の赤字か、損益均衡が可能と予測した。
