27日午前11時ごろ、台湾鉄路（台鉄）の普通列車内で、無差別殺人を示唆しながら刃物で他の乗客を脅した28歳の男が、公衆脅迫罪容疑で警察に逮捕された。28日付蘋果日報が報じた。
男は列車が松山駅（台北市松山区）に停車した際、突然刃物を手にシートから立ち上がり、前のシートに座っていた女性に「俺は次の鄭捷だ」と、2014年に台北都市交通システム（ＭＲＴ）車内で４人を死亡させた無差別殺人犯の名前を出して脅した。女性は叫び声を上げて隣の車両に逃げ、他の乗客も一斉に避難した。男は犯行過程をスマートフォンのフェイスブック（ＦＢ）アプリを使って映像で中継した。その後、ホームに出て、駅員から説得を受けていた際、通行人に背後からリュックサックを投げ付けられ、バランスを崩したところを取り押さえられ、警察に身柄を引き渡された。
男は無職で、精神に異常がみられるという。自身のフェイスブックに鄭捷元死刑囚の事件の報道を多くシェアしていたが、友人からの書き込みはほとんどなかった。
