鴻海精密工業が29日発表した決算報告によると、2018年の通年売上高は前年比12.47％増の５兆2,900億台湾元（約19兆円）で過去最高を更新したものの、純利益は6.97％減の1,290億6,500万元と過去５年で最低となった。グループ子会社の富智康集団（ＦＩＨモバイル）で損失が拡大したことが主因とみられる。粗利益率は6.27％、純利益率は2.44％だった。30日付蘋果日報が報じた。
18年第４四半期の売上高は、生産を請け負うアップル「iPhone」の新製品発売を受けて、前期比31.55％増、前年同期比4.59％増の１兆8,100億元と四半期別の過去最高を更新した。ただ純利益は626億1,900万元と、前期比151.72％増加したものの、前年同期比では12.62％減だった。
昨年第４四半期は、粗利益率が７％で前期比1.13ポイント上昇、前年同期比0.9ポイント上昇、営業利益率が3.55％で前期比1.17ポイント上昇、前年同期比1.68ポイント上昇となった。一方、純利益率は3.46％と前期比1.65ポイント上昇したものの、前年同期比では0.68ポイント低下した。
