総統選候補を選ぶ民進党の予備選に出馬を表明している頼清徳前行政院長は９日、インターネットのライブで有名なブロガー、陳之漢氏（通称「館長」）のライブ番組に出演し、「台湾は既に主権が独立した国家であり、改めて独立を宣言する必要はない」と述べた上で、「現在中華民国を守るのは、統一を主張する人間ではなく、独立を主張する人間だ」と持論を展開した。
頼氏は同日の記者会見で、民進党の予備選挙で蔡英文総統と争う考えを改めて強調した（９日＝中央社）
頼前行政院長は、中国との統一という概念が蒋介石・蒋経国時代の「反攻大陸」ではなく、中国に台湾が統一される形であり、そうなれば中華民国は消滅すると指摘した。
ライブ番組の終了後、記者団の取材を受けた頼前行政院長は「統一を主張する人間が中華民国を守るのか、台湾独立論者が中華民国を守るのか、はっきり区別すれば選択は容易になる」と主張した。
