内政部の不動産実勢価格登録によると、台北市中山区大直のオフィスビル「台北時代広場（大直ＣＢＤ）」８階の物件10件（計706.29坪）が今年２月に計６億8,500万台湾元（約25億円）で成約していた。１坪当たりの成約価格は平均97万元。18日付経済日報が報じた。
購入者は電子機器受託生産大手、英業達（インベンテック）創業者の温世仁氏（2003年死去）を記念して設立された教育基金「温世仁文教基金会」だ。同会は昨年６月、温氏が03年に設立した「看見台湾基金会」と共同で、同ビル７階の物件９件（計1,052.25坪）を計10億6,200万元、１坪当たり約100万元で購入していた。
不動産仲介の大家房屋の郎美囡・企画研究室主任によると、同ビル物件の１坪当たり成約価格は14年に成約した４階物件の113万4,000元がこれまでの最高だ。
台北市中心部のオフィス供給が不足する中、大直のオフィスビルは需要が高まっている。
