鴻海精密工業が10日発表した４月売上高は前月比0.84％増、前年同月比10.41％増の3,797億8,600万台湾元（約１兆3,500億円）で、同月の過去最高を記録した。１～４月累計は前年同期比4.71％増の１兆4,360億元で、同期の過去最高を更新した。同社が組み立てを手掛けるアップルのスマートフォンiPhoneの販売量が上向いたことが要因とみられる。11日付経済日報が報じた。
アップルのティム・クック最高経営責任者（ＣＥＯ）は１～３月期決算を発表した際、中国でのiPhone販売状況について、３月最後の数週間で復調の兆しが見えたと説明。同製品の販売は昨年11～12月を谷底として、今後は上向くとの楽観的な見方を示していた。
鴻海の主要製品のうち、４月は前期比、前年同期比ともコンシューマーエレクトロニクスの業績が最大の成長を見せており、iPhoneに対する購買意欲が高い状況が裏付けられた形だ。
