紡織メーカーの弘裕企業は、中国・江西省九江市に新たな生地工場を建設すると明らかにした。163畝（約10万9,000平方メートル）の用地を取得しており、第１期はウオータージェット織機600台を導入し、工業用、衣料用生地の月産能力600万ヤードを計画している。来年９月に稼働予定だ。10日付工商時報が報じた。
第２期もウオータージェット織機600台の導入、工業用、衣料用生地の月産能力600万ヤードを計画。新工場の月産能力は1,200万ヤードに達し、同社最大の生地工場となる。
弘裕企業の陳滄俊副総経理は、同社の大株主が九江で50畝の用地を取得し、染色加工工場の建設を計画しており、共同で生地の生産・染色加工の一貫体制を構築すると表明した。
台湾でも一貫体制の構築のため、同社の大株主と合弁で設立した染色加工工場の試験操業を行っている。他社からの受注も視野に入れている。
またベトナムでは、アディダスのスポーツ衣料を生産するメーカーとビンズオン省ミーフック第５工業団地に合弁設立した生地工場が今月中に稼働する予定だ。月産能力は200万ヤード。
