仮想移動体通信事業者（ＭＶＮＯ）方式でモバイルデータ通信と音声通話を提供するシンガポールのベンチャー企業、サークルズ・ライフ（Circles.Life）が台湾に進出した。17日付経済日報が伝えた。
許鈞程台湾区総経理（中）は、契約期間の縛りをなくすことで、ユーザーは使用量に応じて柔軟にプランを調整できると述べた（16日＝中央社）
サークルズ・ライフは通信キャリア大手の中華電信の回線を借り、６月下旬から契約期間の縛りのない▽月450台湾元（約1,570円）のデータ通信量18ギガバイト（GB）のプラン▽月650元のデータ通信使い放題プラン──を提供している。
同社のＳＩＭカードの販路は、ウェブサイト経由が80％、実店舗経由が20％で、申込者の68％が使い放題プランを選んでいるという。また、申込者の40％を25～30歳の若者が占める。
同社の東アジア地域担当総裁、ディック・リン（林偉文）氏は「シンガポールでは３年間でシェア５％に達した。台湾でも同様の目標を掲げている」と説明した。今後はオーストラリアや北東アジアへの進出を目指す。
