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TPKの銀ナノワイヤ、サンプル出荷開始


ニュース 電子 作成日:2019年8月30日_記事番号:T00085495

TPKの銀ナノワイヤ、サンプル出荷開始

 タッチパネル大手、宸鴻科技集団(TPKホールディング)の謝立群執行長は29日、折り畳み式(フォルダブル)スマートフォンなどでの採用拡大が期待される銀ナノワイヤ(SNW)技術を採用したタッチパネルを、既に顧客にサンプル出荷したと明らかにした。1~100インチに対応可能だ。30日付経済日報などが報じた。

 謝執行長は、SNW製品は電子黒板、大型看板など向けの大サイズ製品の他、8インチ以下のスマート端末向けも準備ができていると明かした。ただ、折り畳み式スマホ向けでは、同社のSNW技術は対応可能だが、他の材料に現段階では問題があり、発売時期は未定とした。一方、同社が有機EL(OLED)パネル大手と開発する折り畳み式ディスプレイは、年内にも量産に入る見通しだ。

 TPKのSNW製品の月産能力(75インチ換算)は、年内に2万台、2020年に4万台に達する見通しだ。中国・福建省アモイ市で生産を拡大する。謝執行長は、20年のSNW製品の売上高構成比は約5%との見通しを示した。

 TPKは、きょう30日まで台北南港展覧館で開催されているディスプレイ業界の展示会、智慧顕示展覧会(タッチ台湾)で関連製品を展示している。同社は、世界のSNW関連特許のうち約70%を取得しており、川上の材料から製造までの一貫生産で、コスト削減にも成功している。